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Apple iPhone4S (unlocked)

■はじめに

購入の動機は色々あるのですが、SIMフリーのiPhone4Sが欲しいと思ったので、購入してみました。購入に当たってはソフトバンクやauから購入するのとは異なるところが多々あるので、まとめて共有してみようかと思います。

SIMフリー端末はいくつかの国で販売されているのですが、残念ながら日本では正規に購入した場合、SIMロック版になってしまいます。特に海外旅行に行く予定も無かったため、今回はネットを利用して購入することにしました。

iPhone の通信事業者のサポートと各機能 (米国とカナダ)
お住まいの国または地域を選択してください。ご利用いただける通信事業者についてご案内いたします。

以下の国では、ロック解除された iPhone をオンラインの Apple Store にて販売しています。オーストラリア 、オーストリア、ベルギー (フランス語、オランダ語)、カナダ (英語、フランス語)、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、チェコ共和国、香港 (英語、中国語)、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、オランダ、ノルウェー、ポーランド ポルトガル語、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス (フランス語 、ドイツ語 )、タイ、アラブ首長国連邦 、英国、および 米国。

■ネットでの購入手段の検討

基本的に日本で売っていないものなので、手段としては、「代行業者等から購入する」か「自分で購入したものを転送してもらう」のどちらかになります。

「代行業者等から購入する」の場合、代行業者に注文すれば後は届くのを待つだけで、手間が少ないのですが割高です。また、直接、Appleから購入する訳ではないので、少し心配なところがあります。有名どころとしては、「eXpansys Japan」でしょうか。日本通信と提携したとのニュースもあり、安心感はあるのですがiPhone4S(SIMフリー、16GB)で69,806円+送料1,950円というのは、やや高い価格設定です。他に「Yahooオークション」での購入も同じぐらいの価格帯です。ネットでの購入ではないのですが、秋葉原や日本橋での購入する価格もおそらく同程度に割高になることが想定されます。

eXpansys Japan:http://www.expansys.jp/
Yahoo!オークション:http://auctions.yahoo.co.jp/

「自分で購入したものを転送してもらう」の場合、直接、現地のApple Online Storeに注文するため、正規価格、かつ、円高の恩恵を受け、割安で購入することができます。また、Appleから正規購入するため、安心感もあります。ただ、Apple Online Storeは海外発送を行っていないため、現地の住所に配達を行う必要があります。現地に知り合いがいる場合は、転送をお願いすれば良いのですが、知り合いがいない場合は、転送サービスを利用することになり、やや手間がかかります。

転送サービスを併用するこの方法は、「電脳中心買物隊」で香港版のSIMフリーiPhoneの購入お手伝いのサービス(6,500円)が有名でした。しかし、現在では、アメリカのApple Online Storeでunlocked iPhoneの取り扱いを開始しましたので、今後はUS版を購入する人も増えると思います。アメリカから購入する場合、転送サービスについては、従来から個人輸入で利用している人も多いため、複数の業者が存在しますので、その中から選ぶことになります。

で、私がどの方法で購入したかと言いますと、「割安に入手したい」「なんとなくUS版が格好良さそう」という理由から、US版を転送サービス利用で購入しました。当初は「電脳中心買物隊」経由での香港版も考慮にあったのですが、購入お手伝いサービスの受付が、現在、一時停止中なので、今回は見送っています。

電脳中心買物隊 in 香港:http://shop.isl.hk/

■転送サービスへの登録

結論から述べると、日通が提供している転送サービス「転送eペリカン」を利用しました。転送サービスは小さな企業が提供していることが多く、少し不安があったのですが、日通であれば安心です。今回は、初めての転送サービス利用ということもあり、安全性を重視して日通を選択しています。

利用方法は簡単で、「転送eペリカン」に登録すると、住所+識別番号を貰うことができるので、それを使って注文します。注文後は、注文内容を「転送eペリカン」に報告すれば、後は待つだけ。非常に簡単です。

転送eペリカン from USA:http://www.nittsu.com/tensoepelican/Default.aspx

転送サービスの比較は他のサイトに任せますが、まず気になるのは料金。他の転送サービスだと、転送料金と送料が別々で、オプション等についても考える必要があり、分かりづらい料金体系だったのに比較して、日通のは転送料金に送料も含まれているので、比較的わかりやすかったです。


転送お荷物は重さ 0.45kg 容積重量 0.98kg (12x10x3 インチ)
転送料金----------->US$ 30.00 (0.98 kg)
燃料サーチャージ--->US$ 1.25
追加料金----------->US$ 15.00
合計--------------->US$ 46.25

転送料金はus$ 46.25 為替レート 79.13で ¥3659となっています。

上記は、荷物が「転送eペリカン」に届いた際にメールで送られてきた内容の抜粋です。容積重量を元に算出されていること、追加料金(リチウムイオン電池を含む製品は危険品取扱い手数料 $15 が加算されます。)が発生していることの2点が依頼時に見逃していた点ですが、金額としては妥当かなと。今後、利用する機会があったとしても、転送eペリカンにお願いしようかと思います。

また、「Sales & Use Tax」についても注意が必要です。アメリカでは州によって法律が異なっており、「Sales & Use Tax」という税金がかかる州とかからない州があります。「転送eペリカン」はオレゴン州での取り扱いになっており、オレゴン州では「Sales & Use Tax」がかかりません。当初は、別の業者を利用しようと思っていたので、その業者のあるカリフォルニア州を指定したのですが、税金の推定(Estimated Tax)が$58.41と表示され、驚き、慌て、キャンセルしました。

その他、転送サービスによっては、Apple Online Storeの製品を取り扱わない業者もあります。そういった業者は配達した荷物を送り返してしまうようです。各業者の注意事項をしっかりと読むようにしましょう。意外と多くの業者が取り扱ってくれません。また、逆にApple Online Storeが特定の住所への配達を拒否する場合もあるらしいです。Appleとしても、それぞれの国で購入してもらいたいということでしょうか。私が購入した際には、「転送eペリカン」ではどちらも問題はありませんでした。

■Apple Store (U.S.)での購入

注文自体は特に難しくはないかと思います。モデルを選ぶ際、そのままではSIMフリー版の表示がされていないので、「Or get iPhone unlocked and contract-free」をクリックして表示させる部分に迷うぐらいでしょうか。

Apple Store (U.S.):http://store.apple.com/us

注文したのは、「iPhone 4S – Unlocked (GSM) – 16GB White」です。元々、iPhone 4のBlackを利用しており、気分転換としてWhiteを選択しました。容量については現状16GBで空きだらけなので、そのまま16GBにしています。

価格は$649で、送料と税金は$0です。支払いは日本のクレジットカード(VISA)が問題なく利用することができました。後日、確認すると12/7の換算レート(79.088)を用いて、51,328円の請求が12/6の日付で来ていました。

転送サービスと合わせて、約55,000円と代行業者から購入する場合と比較してかなり安く購入できたのではないかと思います。

■配達と転送

注文後、転送サービスに転送依頼をすれば後は待つだけです。配達はFedExで、配達状況をWebから確認することができます。

iPhoneの裏に表記されている「Assembled in China」の文字に違うことなく、中国からの発送でした。香港経由で、アラスカ、テネシー、ワシントン、そして目的のオレゴンとかなり遠回りをしていることが分かります。転送サービスとしては「電脳中心買物隊」とは3000円程度の差分がありますが、香港で受け取りできる分、配達期間が短いのが利点かもしれません。

配達が完了すれば、その後は日通が転送してくれるのを待つだけです。貨物案内は、空港でのやりとりが中心のものと、日本についてからの通常の配達のものです。前者はやや珍しいものですが、離陸の案内が日本時間の12日の朝に反映されたのが少し気になったぐらいで、特に心配もないかと思います。後者は国内の配達と同じなので特にコメントもありません。

■関税と消費税

関税については、おそらく0円だとは思っていたのですが、到着するまでは不明なので、少し心配でした。請求額が5,159円と分かった時には、「あれ?」と思ったのですが、送料と合算されていたので多く感じていただけで、結局は関税は0円、消費税が1,500円だけの請求でした。

輸入統計品目表:http://www.customs.go.jp/tariff/index.htm

■感想

思った以上にあっさりとできてしまいました。ちょっと時間がかかるのが難点ですが、特に作業が必要な訳ではなく、待つだけなので急ぎではない人にはなかなか良いかと思います。

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